まじろ帖

日々のこと。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

同じことを思う

海が好きなわけではない。 もう何年も泳いでいないし、波が押し寄せるのもひいていくのも見ていると少し怖い。 濡れた砂がブーツにはりついていつまでもとれずにいるのがもどかしいし、髪に海の匂いがつく。でも、海を見ると 「ちょっと砂浜に寄ってみようか…

風の

「下田って風の強い街だね」 と言うとユークが笑い、 「今日だけかもしれないじゃない」 と言った。 そうかなぁ。風車がたくさん一斉にざぁっと回るのが面白くて、寒いけれどじっと見ていた。

クール

キリンはさばさばしている。小さい動物みたいにただ黙ってなんて触らせてくれず、ちゃんと小松菜をそのつど渡さなければ、顔を寄せてなどくれないのだ。クール。

おわり、サヨナラ

年末、ユークと下田の温泉に行くのは毎年の恒例行事だ。クリスマスを過ぎると、驚くほど空気があっさりすると思う。「今年はもうおわり、サヨナラ」と、誰かがいなくなったみたい。だから、あとは静かに空だけが晴れ渡る。

お餅の焼き目

来年の年賀状、お餅の焼き目が申年になっているところが可愛い。夜、テーブルに向かい合って座り、黙々とお互いの年賀状を書く。お茶を淹れに立ち上がり、ラジオから流れるクリスマスソングを口ずさみ、ストーブの青い炎を時々見る。来年はどんな年だろう。…

夕方

冬の夕方はいい。「寒いなー!」と言いながら歩くのがたぶん好きなんだと思う。

ピカピカおっぱい

かっこいいハワイのお土産をもらった。 ピカピカおっぱいが光るのです。人生初のライターだ!私はタバコを吸わないし、何に使えばいいかいまいちわからないけど、でもこういうお土産をさらっとくれる友達の顔を見ていると、なんだか私にこのおっぱいライター…

付箋

おもちゃみたいな小さなツリーをキッチンのカウンターに置く。ささやかなクリスマス。仕事も遊びもきっちきちに予定が詰まっていて、目がまわる。酔っぱらって帰ってきてシャワーも浴びられないほどで、でも翌朝また5時半に起きて飛び出していく日が最近は…

抱っこするとひょいひょい肩までのぼってしまう。ナウシカごっこには程遠いけれど、ともかく肩のあたりが温かい。

灯りのついた

ユークがやっとクリスマスツリーを出してきてくれたので、一緒にしまってあったキラキラの電飾を部屋にも飾った。オレンジの灯りがついたうすぼんやりした部屋は、幸せなような眠いようなとろりとした空気を保ってくれる。ストーブをつけて、湯たんぽを膝に…

ダイアナに

ダイアナに踏まれている。 動くと噛まれるからじっと死んだふり。すくすく元気に育っていて本当によかった。

道に迷ってしまえ

森に踏み入ると、体の奥の方がざわざわする。虫が嫌いだし土にも滅多に触らないけれど、なぜか森には入りたくなる。ぱきりと乾いた音を立てる枝を踏みながら、もっと道に迷ってしまえばいいのに、と思う。

この際

ユークと007SPECTREを観た。ダニエル・クレイグの相変わらずかっこいいボンドに惚れ惚れとする。アパートの窓辺に黙って立っているそのシルエットがもうたまらない。街はクリスマス一色で、わざわざイルミネーションを観にどこかに行ったりすることがほとん…

冬眠前

冬の公園が好きだ。枯れ葉を踏んで歩いているとさくさく音がしてそれだけで楽しいし、吸い込んだ息が喉の奥で冷たいのも気持ちがいい。去年は冬眠前のカエルが原っぱにいて、可愛かったのでしばらく手にのせて歩いた。今年はもういなかった。

股に手を当てているにんじんを発見。「これ買おうよ」 と言ったんだけど、ユークに断られた。残念!

遠い

ちょっと前の朝、電車に乗っていたら多摩川の霧がすごかった。霧が深いと、遠いところまで行ける気がする。 でも戻って来られなさそうで少し怖い。

クリスマス支度

引っ越しのあと、クリスマスツリーをどこにしまったか思い出せない。だからつまりリースもだ。せっかく気に入っているリースなのに。仕方がないのでキャンドルとニューヨークの街並みで、なんとなくクリスマス支度。