まじろ帖

日々のこと。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

17倍の速さ

桜の下で音を立てて開ける桜柄の缶ビールはすがすがしくて、いくらでも飲めてしまう。公園は一体どこからこんなにたくさん?というくらいに人が多くて、ぎゅうぎゅうにレジャーシートを敷いてみんなそれぞれお弁当を広げたりおやつを食べたりしていて、お花…

霧が出る夜は

霧が出る夜は、眠くない。川が近くに流れているからなのか、夜に外を歩いていると川の方はうっすらともやがかって見える。霧は濃く、とろりとしていろんなものごと流れてきて建物さえぐるりと包んでしまうんじゃないかと思うと、霧が出る夜は、眠れない。

魔法みたいだった

昨日ユークが仕事帰りに買ってきてくれた花が綺麗に咲いている。酷いことを言ったのはわかっているけれど、でも譲れない時、どうやって気持ちを落ち着ければいいんだろうといつも思う。子どもの頃、謝るということは魔法みたいだった。ごめんねと言えば自分…

我が家へ

昨日、古本屋さんで見つけて300円で買った本。直訳すると「貧乏人の料理本」ということになると思うけど、もうちょっとまろやかに言うと「節約レシピ」くらいでしょうか。1971年に出版されていて、すっかり焼けてページもボロボロになっている。40年以上もど…

飛んでる

「アカチャンマン飛んでる!」とのこと。

見届ける

桜を見るのが好きで、毎年この季節になると嬉しくてそわそわしてしまう。ニュースの開花情報を気にしては、近所の小学校の桜を見上げに行く。本当に楽しみにしている。 なのに実際にどこかに出かけ、たくさんの桜を目にすると途端に息苦しくなってしまう。こ…

宝石

耳元で突然「クルルル」という声がしてはっと目を覚ますと、寝ている私の顔を猫がじっと覗き込んでいた。朝日が入りはじめた静かなリビングで、その緑色の瞳に驚き、そして「宝石みたいだねぇ」と声をかける。

馴染みのない天井

夜明け前の空にはまだたくさんの灯りがあふれていて、それでも今この瞬間、もしかしたら私以外の世界中の誰もが眠ってしまっているんじゃないかと思う。人の家のリビングに布団を敷いてもらって、馴染みのない天井を見上げるのは不思議だ。足元には犬。 頭の…

正面からよく見た

キリンの舌は紫色で長い。長いので、渡した野菜をべろりと巻き取って口に運んだあと、そのまま鼻の穴の掃除もしていた。便利ね。 モルモットの顔というのを正面からよく見たことがない。気になったので、野菜(キリン用に買ってポケットに入れておいた)で釣…

抱き枕

二歳になった友達の子どもが「アカチャンマン!」と言っていたので、今年はこれを誕生日プレゼントにした。 アンパンマングッズを子どもに持たせないお母さん、というのが最近多いので一応友達にも買って良いかどうか聞いてみたところ「大丈夫。ありがとう!…

出しすぎ

友達の家に行くのに歩いている途中、ふと上を見たら目が合った。首、出しすぎではないですか?

明日もまた来る

実家の犬の散歩に付き合うと、どこからともなくカラスがやって来る。最初は驚いたけれど、特に何かするわけでもなく、ふぁさりふぁさりと一定の距離をあけて、ただ近くにいるだけなのだ。「よく見ると可愛いの。羽根も綺麗よ」 とママが言うので、そんなもん…

花と私

実家の犬は大体いつもカメラ目線なので、こういう写真は珍しい。 目をつぶる私。 花と私。 わかってるわかってる。 花になんて本当は興味ないんだよね。 帰ってチキンを食べましょう。

ないかもしれない光

夕方に明るい星は金星だ、としか私が言わないので、そろそろユークは疑っている。ひけらかせる知識がそれしかないなんて困ったものだ。月のそばで、静かに、冷たく、明るくて、 それだけで夕方はいいものを見たなぁと思う。だけど「ほら、あれがこぐま座」と…

絡まれ

実家の犬と散歩していたら、近所の猫がごろんとしていた。「あら、可愛いねぇ」 と写真を撮る。「何撮っとんじゃ、ワレ」 と、絡まれる。すみません。

まるごと

玉ねぎが好きではなく、料理に入っているとなんとも神妙な顔をしていた子どもの頃。まさか自分が玉ねぎのスープを自ら進んで作ることになるとは思いもしなかった。 コンソメだけでことことと煮込むスープは、甘く温かく胃に染み込んでいく。 いくらでも食べ…

甘やかな香り

あともう少し。 あともう少しで、この静かな川べりは一年に一度だけとても賑やかに変わるのだ。何年かここの桜を見てきたけれど、仕事の関係でここへ来ることはもうないので、咲いた頃にまた、今度は遊びに来てみよう。川に沿って一駅分、夜桜の甘やかな香り…

彼らが見る夢

バクを見たくて動物園に行く。それはもうきっぱりとした白と黒だ。 バクはパンダよりも潔く生きているような勝手なイメージ。バクは、迷うこととかあるんだろうか。人の夢を食べると胸焼けしないだろうか。彼らが見る夢はモノクロなのかな。この前テレビで見…

映える花

たけのこの里のクレームブリュレ味みたいだったもふもふの芽がぐんぐん成長していく。寒く澄んだ空に映える花だ。

恋とかそういう

昭和のダンスホールの入場券(復刻版)というのをもらった。チャイナタウンのキャバレー。 お酒や煙草、音楽とか笑い声とか恋とか そういうものが全部染み込んでいそうなチケット。可愛いのでトリケラトプスに自慢する。

飲みながら何かおいしいものを

日曜日、可愛いラベルのワインをもらった。トリュフ犬日曜日は他にも飲むものがたくさんありすぎてこの赤ワインまでたどり着けなかったので、また友達に来てもらってこれを飲みながら何かおいしいものを作ろう。近所に住んでいるって便利だな。

バター

にっこりトースト。わー可愛いと思って見ていたらバターが溶けはじめてしまって慌てて食べた。

どこらへんが春

春のパーティーという名目で集まったもののメニューは全然春らしくなく、私は牡蛎のオリーブオイル漬けと鶏ハムとゼリーを作っただけで、あとは適当に切ったイチジクとチーズを出しただけ。ユークが牛肉入りのサラダと、にんじんとたらこのパスタをぱぱっと…

看板猫

近所の小料理屋さんの看板猫。表でごろごろ寝転がっての呼び込み(かどうかわからないけど)に飽きると、 そっと「入れてくれ」とアピールする。

息をとめて

夜、歩いていると季節外れのクリスマスツリーにぶつかる。あまりに豪華なので息をとめて見とれてしまう。まるでそこだけが光っているような白は本当に綺麗だ。

目で

実家の犬は、ソファを譲らない。譲らないけれど、撫でろとは要求してくる。 目で。もうおじいちゃんだけど、可愛い。

お風呂の青いタイル

6次元でSleepy Sheepさんと森邦保さんのFEELING GOODを見た。 羊毛フェルトとちぎり絵でそれぞれ作られた 小さな世界の中では、ご機嫌な男のひとが、散歩をしたり 散髪に行ったり ホットドッグを食べたり(2つも) お風呂に入ったりする。お風呂のタイルの細…

白山神社を目指してぷらぷら歩いていたら、いい熊に会った。 台所にこの熊がいてくれたら家事に張り合いが出そうだ。

窓際にぽんと

天気のいい日は、いろいろな物をベランダに干す。 靴とか枕とか鍋とかまな板とか。日に当たるのは、健やかなことだと思う。と思っていたら、実家の犬も同じことをしていた。自分のおもちゃ箱から、気に入っているお猿のぬいぐるみを取りだし、陽当たりのいい…

駅員さんが言った

ニコニコのブタ。駅の階段脇にいるこの2匹はいつもとても楽しそうに笑っている。駅員さんに聞いてみたけれど、いつ誰が持ってきて置いたものなのかはわからないらしい。「いつの間にかいましたねぇ」 と頭を掻いて、駅員さんが言った。