2016-12-20 たった 日常 窓から夕方の光がたっぷりと射し込んで「眩しい」と言って笑った。 冬の風が吹く乾いていて眩しい外の世界を、暖かい場所から眺める。 たったそれだけのことだ。 たったそれだけのことだけれど、眺めるという時間も並ぶ距離も許されている。 それは、贅沢なことだった。 願っても叶わないというのは、想像よりいつもちょっと重くてでも本当は知っていた。 諦める心の準備を。 いいものでありたいなんて、とっくにもう思っていない。 願っても叶わない。