marco さんのブログで志賀直哉についての記事を時々読んでいたら、ふつふつと志賀直哉を読みたい欲がわいてきて、仕事帰りに図書館に寄った。
随筆集が面白そうなので借りてきて、少しずつ料理の合間に台所で、とか寝る前にベッドで、とか読み進めている。
構えずに読んでしまった一行にハッとさせられるような文章の人だ。淡々と夢のことを語り、感情の起伏はないように思えるのに唐突に
「会いたいと思った人は思い出せなかった」
とだけ書いて終わったりする。
執拗にやもりを殺そうとしたかと思えば、鳩の死骸に胸を痛めたりする。
いろいろ読んでみようと思う。