まじろ帖

日々のこと。

瓶にミント

牛乳瓶に、ベランダの伸びすぎたミントを切ってきて入れた。壁には忘れてはいけないことメモをいくつか。こうしておくと忘れはしないけれど、でも間に合わなくて結局行かれなかった恐竜博なんかは本当に残念。

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それにしても瓶にミント。
「清貧!」
と言って笑う。
どんな緑だってとても綺麗だ。

内容

「元気だった?調子はどう?」
と聞きながら、昔、毎日会っていた頃、私たちは一体どんな話をしていたんだろう?と思う。

細くて小さくて、思い詰めたような顔をして、いつも大袈裟なくらいに色々なことを喜んだり怒ったり悲しんだりしていたのは、昨日のことのように思い出せるけれど、でもそれが一体どんな内容だったのか、もうちっともわからない。

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大事なのは、懐かしいから会うわけじゃなくて、今のあなたを知りたいと思えることだ。

新しい命も、ようこそ。
どんな女の子に育つのかな。
楽しみだ。

紫陽花の下

思わず息をひそめてしまう。
綺麗なものは、存在しているただそれだけで周りの温度を確実に変えている。

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紫陽花が今年はあまりに美しく咲いているので、私は彼らを見かける度に足を止め、写真を撮り、いつかもし私が人を殺すようなことがあったとしたら、紫陽花の下に埋めようなんて思ってばかりいる。

猫の世界

日本に帰ってきてみると、フランスでの出来事はどれもとても本当だったとは思えない。

写真を見ても買ったものを取り出してみても、遠い場所の誰か別の人の思い出のようだ。
あっという間にそんなふうに忘れていく自分を少し薄情に思う。
でも、忘れなければ前には進めない。

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私たちがいない間も、近所の猫の世界はのんびりといつも通りにまわっていたのだとわかる。

良かった。

マネージャー

燦々と陽がそそぐ公園で、男の子達は楽しそうにバスケをする。

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バスケに全然詳しくない私にさえ、彼らがあまり上手でないということがわかり、それでも目が離せずにじっと見ていた。

マネージャーみたいな気持ちだ。

感無量

パリのオーナーの本店に行く。

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お店の内装も並ぶパンもみんなとても綺麗で、オーナーが「イラッシャイマセー!」と覚えた日本語を披露してくれたことも、可愛くて、なんだか感無量だ。