まじろ帖

日々のこと。

誰かから誰かに

ルールマランの村は、長閑だ。
金曜の朝、少し大きなマルシェが立つ。
野菜や果物や肉やチーズ、せっけん、オリーブ、古い食器や本、なんだかわからないような蓋とかずっと昔に誰かから誰かに宛てられた絵はがきとか。

マルシェは見ていて本当に飽きない。
ボンジュールと一言かけさえすれば、何も買わなくても皆、優しいし、どこから来たの?と聞いてくれたりもする。

女の人のお店で可愛いピアスをひとつ買って、カフェのテーブルでさっそく付け替えながらワインを飲む。

村の外れの草地には、ロバがいた。
のんびりと草を食み、背中に鳥をとめたりしていた。

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この村の墓地には、カミュが眠っている。