まじろ帖

日々のこと。

宇宙人くらい

エンゾの体はつるりとしていて冷たい。

くるりと器用に小さく丸くなって私のセーターに顔を押し付け「ぶーぶ、ぶーぶ」と音を出す。

犬はこんな声を出さない。

猫は、なんだか宇宙人くらい遠く感じる生き物だ。

でも、せめて彼らに対してだけは、私は清潔で温かくいつでも頼ることの出来る人間として存在していられる。


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救われているのはいつだって私の方なのだけど。