2016-08-27 眼が、 日常 松本に行くときに、迷ったけれど久しぶりにフィルムのカメラを持って行った。今、なんとなく撮りたいと思っているものがあって、でもうまく一枚の中におさめられる自信も、そもそも撮る機会も約束もないので、他のものにシャッターを切るのは諦めきれないリハビリのような気持ちだった。何年か前までは人も景色も動物も目につくものはなんでも撮ったし、人がレンズをぐっと見返す時の眼が、どんな人もみんな良かった。古いカメラを構えた時の硬くて冷たい重みが好きだった。今もやっぱり、好きだ。