まじろ帖

日々のこと。

快活な口調

名前を呼ぶと、すっと顔をあげるそのわずかな動きが本当に綺麗で静かで、猫というのは不思議な生き物だなぁと思う。

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暑い夏が始まって、結局体調も素晴らしく良いわけではなくただただ今が過ぎるのを待っているので、何冊も本を借りてDVDを選び、ベランダの植物に水をやって、カーテンを閉める。
「陽に当たらないからだよ」
と言われ、そういうものかとも思ったけれど、陽に当たった私は赤く腫れた肌に薬を塗ったり眠くなったりしながら結局は同じようなことばかりを考えているので、私にはカーテンが必要なんだと思う。

仕事に行けばそれなりに人と話し、笑ったり頷いたり謝ったりする。快活な口調は誰か別な人を真似しているみたいですごく気が楽だ。
「ありがとうございました」
と言える仕事で良かった。でもきっと偽物っぽいんじゃないかな。本当はそんな風に優しくきっちりと話したりできない。