いつかの手紙
図書館で借りてきた「いしいしんじのごはん日記」の真ん中に、前の人の返却期限の紙がまだ挟まっていた。その人は干し野菜とか献立の本、星の本なども一緒に借りていて、いしいしんじを読みたくなる雰囲気がよくわかった。ぶれない感じ。一貫性があるというか。
私が図書館で本を借りる時は内容がなんだかすごくバラバラで、たとえば平山夢明、渡辺有子、西加奈子、ケストナーの4冊だったりするので、統一性が全然ない。
前の人の返却期限の紙を見るのが好きなので、借りた本の中にうまくそれが挟まっていると「ラッキー」と思う。
差出人もわからず宛先もないまま、そっと託されたいつかの手紙みたいなものだ。
写真は、みなとみらいのクラゲ。