子どもだけじゃない
バケモノの子を観た。
とてもいい映画だった。
青空のスクランブル交差点版も良いけれど、一番最初のこの夜バージョンも好き。
成長を見守るというのは、どうしてこんなにくすぐったいんだろう。嬉しいことや腹が立つこと悔しいことも楽しいことも何もかもを吸収し、輝いていく姿を見るのは、胸がざわざわする。
たぶん羨ましいんだ。
でも成長出来るのは、子どもだけじゃない。
私たちの目の前にも新しいことは同じように訪れる。
そんなふうに思える映画だった。
熊徹と九太が特訓をする広場の木がゆっくりと枝葉を広げていく姿が本当に綺麗だ。
壁に柔らかく描かれた家族の絵に目を奪われる。
映画の翌日、渋谷に出かけ
「あれ?私たち昨日も渋谷に来たよね?」
と言ってから気がついた。
「昨日はバケモノの子の中の渋谷だったのか」
どちらが本物だかわからなくなるような渋谷の街に、今日も九太たちがいる気がしてくる。
あと、リリー・フランキーの声が最高に素敵!