少しずれてしまったもの
渋谷で30分だけ中途半端に時間が空いたので、人間関係に行く。ここはスコーンを100円で売っていて、注文すると温めなおして銀の器に入ったクリームも一緒に出してくれる。
温かいスコーンに冷たいクリームがふんわり溶けていくのをついうっとり眺めてしまう。
時々、たまに温めないスコーンの方が美味しく思えることがある。そういう時はちょっと気持ちが荒んでいる時なんだな、と気がつく。
きちんとは整っていない、何だか少しずれてしまったものたちくらいがちょうどいい時。
温かくないスコーンとか、
置いてきてしまった読みかけの本
買い忘れているアルミホイル、
賞味期限の過ぎてしまったグラノーラや
途中まですごく面白かったホラー映画。
それくらいがちょうどいい。
人間関係のトレイに敷いてあるペーパーのこの絵が好きだ。
こういう時ってあるなぁと思う。
「頑張れ」とは言わないでほしい。
「頑張らないでいいよ」も本当はあまり嬉しくない。
「大丈夫。今は大丈夫」
それだけ言ってぽんぽんと肩を叩いてくれれば大丈夫。今は、ってことは明日はまた大丈夫じゃなくなるかもしれないけれど、少なくとも今は平気だ。
それにしてもラムレーズンのスコーンというのは一気に3個は食べられるくらい良いな。