まじろ帖

日々のこと。

舌を噛みそうな名前

「とても大きな骨董市が出るから行ってみるといいわ」
と言われ、日曜の朝のバスに乗り、リルシュルラソルグという舌を噛みそうな名前の町に行く。

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町の真ん中を運河が流れる古くて小さな町だけど、日曜日になると運河沿いに所狭しと店が広げられて、大勢の観光客が骨董品目当てにやって来るのだ。

鍵やカトラリー、グラスに水差し。
お皿、絵葉書、布やぬいぐるみに椅子やテーブルや楽器やなんだかわからないものの蓋まである。

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小さい男の子が鍵のかごを真剣にのぞきながら、あれでもないこれでもないと選んでいたのがとても可愛かった。あの古い鍵、どうするんだろう。

私たちは、錆びた水差しをひとつ買った。
水を入れてみたらかろうじて底に穴は空いていなかったけれど、水を入れすぎると重くて把手が外れそうなので気をつけないといけない。