まじろ帖

日々のこと。

薄く澄んだヒレを

住宅街のはじっこに大きな水槽がぽんと置いてある。

覗いてみると、何年か前に観た「ムード・インディゴ」のような柔らかい泡が浮かんでは消え、浮かんでは消えて、大きくなりすぎた魚たちが、薄く透んだヒレをせわしなくいつまでも揺らしていた。


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シーラカンスみたい」とユークが言った。
綺麗だけれど、少し寂しいと思った。