まじろ帖

日々のこと。

辞典

あまりに可愛かったので、手にとってすぐ買ってしまった。イラストが多くて楽しいし仕事の役にもたちそうだし「辞典」というところも好き。開けばなんでも全部詰まっていそうな安心感。

燦々と

夜は、その季節の匂いが一段と引き立つ。 冬が終わりかける夜、沈丁花の香りにひき寄せられる。金網の向こう側で白く光る沈丁花は、小さくても立派な春だ。 欲望、猜疑、諦め、嫉妬……私も患っているのだろうか、〈主婦〉という病を。というのが、この本のコ…

ぴったりな本

新しい家の(と言っても古いんだけど)トイレの壁にもとからついていたランプが可愛い。壁には他に小さな棚がついているので、本を置こうかなと思う。妹尾河童の「河童がのぞいたトイレまんだら」以上にここにぴったりな本が思いつかない。

会いたいと思った人は

marco さんのブログで志賀直哉についての記事を時々読んでいたら、ふつふつと志賀直哉を読みたい欲がわいてきて、仕事帰りに図書館に寄った。 随筆集が面白そうなので借りてきて、少しずつ料理の合間に台所で、とか寝る前にベッドで、とか読み進めている。構…

東京百景

本屋さんでぱらぱらとページをめくり、 「僕が本当に恐れていたのは皆と同じように『リンダリンダ』が踊れないことだった」 という文章が目に止まった次の瞬間にはもうその本を掴んでレジへ向かっていた。好きな本というのは、お腹の底からぞわぞわとくる。…

頭は、ぼーっとしてしまう

夜中、アイスカフェオレとレーズンウィッチ。今、読んでいるのが小野不由美の「残穢」なので、このゆったりおやつにまったくそぐわないんだけれど、それでもいい。残穢作者: 小野不由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07メディア: 単行本購入: 5人 ク…

地球博物学大図鑑

家から最寄りの駅までは本当は歩いて10分ほど。ところが、ご近所の植物の成長具合を眺めたりクリーニング屋さんや工具屋さんの犬と遊んだり、カフェやレストランのメニューを見たりしながら歩くので、私一人で駅に向かうのにはいつも恐ろしく時間がかかる。 …

ニヤニヤがとまらない

Amazonに注文していた本がついにピンポーンとやってきてとても嬉しい。ゾンビ小説は想像力がかきたてられて楽しいので、かなりの優れものだと思う。映像化されたらこんな感じかなーと考えるだけでニヤニヤしてしまう。待ちに待っていた2巻と3巻。 あぁ、ニ…

夜中に

二人暮らしにまるまる一個のメロン。ちょうど冷蔵庫にあったスイカとマンゴーも一緒に切って食べた。豪華だ!サイダーをかけてフルーツポンチにするという最高さに、夜中に二人で大喜び。 それにしても夜中に何かをするというのは、どうしてこんなに楽しいん…

決まってホッツェンプロッツのことを

天気が良いので洗濯をして、ついでにリュックサックも洗う。ベランダに、まな板と一緒に干す。ジャガイモの皮を剥く。実家の引き出しに眠っていたピーラーとキッチン鋏のセットをなんとなくもらってきて1年近く経つのだけれど、このピーラーが恐ろしく使い…

好きなだけ

奥沢からちょっと歩いて帰ろう、と商店街を歩き、途中の古本屋さんに寄る。初めての古本屋さんは、どんな本があるかまったくわからないので面白い。小学生の時、水泳の授業でプールに潜り、投げ込まれて沈んでいる宝物をとって戻って来る、あの時みたいな気…

黙って置いていってしまう人

午後、少しだけ晴れた。仕事に行く途中、見上げた空が透き通ったように青かった。空を見ると、それが晴れていても曇っていても、宮沢賢治の「告別」を思い出す。中学生の頃に暗唱する宿題でもあったのかもしれない。どうしてだかわからないけれど、今でもけ…