まじろ帖

日々のこと。

日常

準備

クリスマスの準備がはじまった。 日に日に外は寒く、体が固くなるのに、温かくて幸せな気持ちは増えていく季節だ。

自分たちだけの

雨が降って寒いので窓を閉めきったままにしておくと、くしゃみが出る。もともと猫アレルギーもちなのに二匹の子猫がやってきたのでちょっと息が苦しい。空気清浄機には「勉強中」という静かなモードがついていて、確かにそれはゴーッと音を立てるよりは遥か…

知らないこと

写真集を見ていたじいちゃんに「これ、読める?」と聞いたところ「オーストリアだろ?」とあっさり。 アルファベットは今でも簡単に読めるんだなぁ。 じいちゃんについて知らないことというのは、意外にある。

タイガー

エンゾがあまりにどたばたと大騒ぎをするので、着ていたTシャツのDJタイガーを見せる。 「悪いことすると、DJタイガーが怒るよ!」 神妙な顔をして聞いていたけれど、すぐにまた暴れだしていた。

昨日起きた出来事

「はい、うさちゃん」とぬいぐるみを差し出してあやそうとする君はほんのちょっと前までおんなじような赤ちゃんだったのに、と言ってもきょとんとするだけだ。 「昨日楽しかったね」 の昨日と言うのは過去のことぜんぶだというのがおかしかった。ずいぶん盛…

3個

ケーキ3個食べちゃおう! とユークが言った。 私たちは二駅分歩いて帰った。

おそろしく賑やかに

ある日、小さな生き物たちが家にやってきた。 名前はエンゾと山椒。 近くの動物病院に保護されていた二匹が、とにかく我が家にやってきたのだ。 毎日は突然おそろしく賑やかになった。

ゴジラ

この前シン・ゴジラを観に行った時、ゴジラの第一形態があまりにダイアナに似ていて、もうダイアナにしか見えなくなってしまい、だからダイアナがいじめられているような気がして涙が出たし、お腹も痛くなった。でも確かに無人在来線爆弾はかっこよかった。 …

耳たぶ

マンションの玄関脇のこのわさわさしたところが気に入っている。去年も秋はここに葉っぱがたくさんたまっていて「いいところに引っ越してきたなー」と思って楽しかった。 諦められないものをもう見ないようにするのは、体に穴があくみたいだ。寒くなってくる…

ホットケーキ

朝ごはんを食べに行く。 「パンケーキあるかなぁ」 と言うと、 「パンケーキじゃなくてホットケーキでしょ。ロイホは」 と言われた。そうだったかな、と首をかしげながら「ロイホ」ってなんだか照れてしまって私はやっぱり言えないと思った。 丸いふわふわの…

隙間

あっという間に10月が来た。 慌ただしく優しくて綺麗で寂しい季節が、今年も始まるんだと思うと幸せな気持ち。 9月末で仕事を辞めたので、少しぼんやりしている。 弱虫ペダルやスラムダンクを読んだりして、豚肉のブロックをぐつぐつと煮込んだりする。 隙…

ぬるく

今年の夏は散々だったというのにいざ終わるとなると寂しく思えたりする。 チェリオは甘くて、飲みきれなかった。 ぬるくなっていくので嫌だったけれど、初めの一口は信じられないほど冷たくて美味しかった。 楽しいことのすべてが凝縮されたみたいだったので…

好きそうな部分

ダイアナの誕生日だったので、プレゼントにダイアナが好きそうな部分がいっぱいついたおもちゃを買う。楽しそうに遊んでいたけれど、きっと一心不乱に噛みちぎってそしてそのあと無邪気に「あれー?」という顔をするんだろう。どうしてこんなことに?と心底…

リビングの壁の青はこの一年ですっかり馴染んだように思う。切り取った新聞や地図やメモをぺたぺたと貼ってあるので、家の壁はいつも騒がしい。 でも、賑やかなのは悪くないと思う。

パーティー

誕生日パーティーの後みたいな色とりどりの静けさが路地裏に落ちていた。「見て。可愛いね」 とふりかえり、それから午後の空が暗い雲でいっぱいになっていることに気がつく。パーティーはちょっと疲れるから。 周りがどんなふうに褪せていったのか、ちゃん…

夜の公園

夜、近所の公園で花火をする。 大きなスーパーの入口の端でごっそりまとめて売られていた安くてカラフルで目を背けたくなるような、花火。小雨がぱらついてのぼる煙のスピードは遅く、やけに白くはっきりとしていた。 煙はいつまでもその場に残って見えた。…

眼が、

松本に行くときに、迷ったけれど久しぶりにフィルムのカメラを持って行った。今、なんとなく撮りたいと思っているものがあって、でもうまく一枚の中におさめられる自信も、そもそも撮る機会も約束もないので、他のものにシャッターを切るのは諦めきれないリ…

100円 食べられません

おもちゃカボチャというのを安曇野の牧場で買ってきた。「100円 食べられません」 と書いてあって、普段なら食べられないものにあまり興味がないのだけれど、なんとなく。 「秋に向けて色が変わります」 というところにわくわくして。毎日、じっと見ている。

澄ました笑顔

上野の美術館にポール・スミス展を観に行く。 「暑いし、上野まで一人で行くの大変だし無理かなぁ」 と思っていたら、同僚が誘ってくれて仕事のあとに二人で行ってきた。ポール・スミスの頭の中の鮮やかな色、アイディア、好奇心。遊び心がいっぱいでいつも…

快活な口調

名前を呼ぶと、すっと顔をあげるそのわずかな動きが本当に綺麗で静かで、猫というのは不思議な生き物だなぁと思う。暑い夏が始まって、結局体調も素晴らしく良いわけではなくただただ今が過ぎるのを待っているので、何冊も本を借りてDVDを選び、ベランダの植…

サービス精神②

やっぱり、顔は怖いのだ。「撫でればいいじゃない」

サービス精神

近所の不機嫌そうな猫。 見た目はいつも不機嫌そうだけど、実はサービス精神旺盛なので怒った顔のままごろんと転がってお腹を触らせてくれる。「ごろんですか!?ごろんしましょうか!」 とばかりにニャーニャーと話す。

もう一度

どこかへ行かなくちゃ行かなくちゃ、という衝動があまりにくすぶってついに熱を出す。去年も夏風邪をひいたんだった。去年のこの頃に、パディントンと会えなくなった。今も寂しさはちっとも減らなくて、触れられない事実ばかりが日に日にきちんと増えていく…

ちょっとだけ何も

今、お金が少しあって体調も悪くなくて、じゃあここにいなくてもいいかなぁと思う。どうしても私だけを必要とする人や物や仕事は今はない。もちろん何も言わずにある日突然私が出ていったらユークはものすごく怒るだろうし心配もするだろう。でも出かけて行…

カレー

野菜がメインのお店に久しぶりに会う友達とランチに行く。これは、まさしく犬神家の一族カレーだ。

雨の朝、

神戸へ出張に行ってきたユークが「ちょっと早起きをしたよ」と言ってMAISON MURATAでパンを買ってきてくれた。雨の朝、ミルクを足しすぎてぬるくなったたっぷりのカフェオレと、ハードパンをしにしにとかじる。

ばったり

昼間、暑くてまったく外に出られず、スーパーまで買い物に行って帰ってきただけで午後中ぐったり眠っていたので、夜、ユークと近所を散歩する。この犬は大きくて可愛いけれど、よく見ると笑っていないので、夜にばったり会うと驚く。

銀河系一

銀河系一おいしいウーロンハイというのを飲む。銀河系ーかどうかはわからないけれどおいしかった。

アイス

アイスクリーム柄のスカートよく探すと溶けているアイスもあったりする。じっと見ないとアイスクリーム柄だってわからないけど、でも自己満足だからいいのです。

起きてる

夜中、ファミレスでパンケーキ。大人になったみたい!と笑ってしまう。夜中のファミレスでなんてことはない顔をしてコーヒーを飲みながら話したり何か勉強したりしている人も、本当は心のなかでちょっとワクワクしていたりしないのかな?「こんな時間に外で…