まじろ帖

日々のこと。

旅行

みっしり

今回の旅行の私の目的は、パン屋さん巡りをしてみること。というわけでマルシェのパン屋さんでクロワッサンやパンオレザンを買ったり旧市街のパン屋さんでサクリスタンを買ったりして、しょっちゅうぱくぱく食べている(もちろん食事は別腹なのだ)。マルシ…

チケット

今年もそろそろフランス行きのチケットを予約する時期がきた。何の本を持っていこうかということばかり考えている。ユークが途中から合流するため最初の何日かは私一人だけなので、本気で選ぶ本が必要なのだ。

同じことを思う

海が好きなわけではない。 もう何年も泳いでいないし、波が押し寄せるのもひいていくのも見ていると少し怖い。 濡れた砂がブーツにはりついていつまでもとれずにいるのがもどかしいし、髪に海の匂いがつく。でも、海を見ると 「ちょっと砂浜に寄ってみようか…

風の

「下田って風の強い街だね」 と言うとユークが笑い、 「今日だけかもしれないじゃない」 と言った。 そうかなぁ。風車がたくさん一斉にざぁっと回るのが面白くて、寒いけれどじっと見ていた。

クール

キリンはさばさばしている。小さい動物みたいにただ黙ってなんて触らせてくれず、ちゃんと小松菜をそのつど渡さなければ、顔を寄せてなどくれないのだ。クール。

おわり、サヨナラ

年末、ユークと下田の温泉に行くのは毎年の恒例行事だ。クリスマスを過ぎると、驚くほど空気があっさりすると思う。「今年はもうおわり、サヨナラ」と、誰かがいなくなったみたい。だから、あとは静かに空だけが晴れ渡る。

サファイアの手

手塚治虫記念館の入口には大きな火の鳥。かっこいい。リボンの騎士のサファイアとチンクの手形足形を見つけた。サファイアの手は小さいなぁ。

止まらなくなって

松本で一度行ってみたかったまるも旅館についに泊まることが出来て嬉しかった。創業は幕末の1868年。明治に入ってからの火災で当時の建物が消失してしまい土蔵造りに建て替えて営業を続け、現在に至るという旅館。 お風呂とトイレが共用なのが少しだけ慣れな…

振り子

二階建てのロープウェイに乗りたいとユークが言うので旅行の二日めは新穂高へ行ってきた。私は高いところが大好きなので、全然構わないけれど、ユークは本当は高いところがあまり得意ではない。ロープウェイは三回にわけて鉄塔の横を通りすぎてぐんぐん登り…

二人で待つような

ユークは、決まったところに行くのが好きな人だ。春はフランス。 夏は松本、安曇野。 秋だけは決まっていなくて、どこか行ってみたいところがその時もしあれば行く。なければ行かなくてもいい。 冬は年末に伊豆。泊まる宿も毎回ほとんど同じだ。気に入ったと…

胃が判断

軟弱なものを、飲んでしまった。旅行の一日目はまったくもってひどい体調で、ずいぶん前から楽しみに予約していたフレンチになど到底行かれる状態ではなかった。部屋で、ウィダーインゼリーとポカリスエットとおにぎりひとつ。付き合わせてもかわいそうなの…

楽しそうなエプロン

去年とても面白かったので今年もまた安曇野の公園のそば打ち体験にユークと行ってきた。周りは親子連ればかりの中、ストライプのちょっと楽しそうなエプロンをかけ、いたって真面目な顔で参加。 1、2、3のリズムが楽しい。 意思とは真逆の太さに切れていくき…

旅行に行くと、いつもよりも多く空を見る。慣れない土地の空がどんな風なのかが知りたいし、あとはやっぱり少し暇なんだと思う。松本は、気持ちのいい街だ。

はなれ山

ニュージーランドのお土産をもらった。はなれ山が紅茶のパッケージになっているなんてすごい。ロードオブザリングの世界は本当に素晴らしかったよ!と嬉しそうに言っていた。いつか私も行ってみたい。

最後の最後にして

トゥールーズの街から帰る日がやってきた。 天気が良く、でも風の冷たいとてもいい街だった。この旅で二枚買ったステッカーをスーツケースに貼る。 空港までのバスに乗ろうと駅へ行く。チケットブースには男の人が一人いて 「今日はストでバスは動かないよ」…

見逃さずに

歩いていたら教会にたどり着いた。人が全然いなくて静かで綺麗だ。 ユークと二人でぼーっと天井を見上げていたら一人のおじいさんに声をかけられた。 「興味があるかい?」 と多分聞かれている。聞かれているんだろうな、とはわかるんだけど上手に答えられな…

グリフォン

散歩の途中、グリフォンの噴水を見つけた。姿勢が良くてかっこいい。 グリフォンは上半身が鷲、下半身がライオン。そのグリフォンと馬の間に生まれたのがヒポグリフで、上半身が鷲、下半身が馬ということらしい。ヒポグリフの方が走るのが速そう。 トゥール…

頭ではわかっている

市場の端っこにはこんな扉がある。 重い扉だし、非常用通路の図みたいなのも貼ってあってなんだかよくわからないけれど、でも確かにこう書いてあるのだ。RESTAURANTSおぉ。それだけわかれば十分だ。de midiということはたぶん、正午から。 そして、市場で売…

誰と楽しく

トゥールーズの街の中には大きな屋内市場がある。中でも一番多いのはお肉屋さん。次に多いのが魚屋さん。それからチーズ屋さん。それ以外には普通のお惣菜のお店とかアジアン総菜のお店とか、朝から何人もの男の人たちががやがやしている立ち飲み屋さんとか…

書こう

旅行が終わると、必ずアルバムを作ることにしている。まだ一番最初のパリでの乗り継ぎ辺りなので、完成までここからどれだけ時間がかかるんだろう。ちなみに去年は同じような長さのフランスのアルバムを作るのに4ヶ月かかった。フランスの何もかもが今はま…

同じ分量のポテト

お腹がぺこぺこだと、こんなピザを一枚ぺろりといけてしまう。ユークは途中で無理だとあきらめかけたけれど、私の食べっぷりに「負けられない」と思ったらしい。夜までずっと「お腹いっぱい…」と言い続けていた。 でも今日のメインは、L'ENTRECOTEというレス…

あまりにも軽やかだ

広場に、鳩にとても好かれている人がいる。いい天気で、公園にはたくさんの人が集まっていた。サングラス越しにも、世界はあまりにも軽やかだ。眩しい。もうすぐこの旅も終わります。

オーナー

この売店の人の犬かな?メニューを書くところを後ろからじっと見ていて可愛かったのでぱちり。振り向かれてしまった。実はこの犬がこの売店のオーナーで、今日のメニューについての指示出し中なのかも。

外は

ホテルの下にあるアイリッシュパブに行く。壁の上の方に設置されたテレビで流れるサッカーの試合を、おじさんたちがのんびりビールを飲みながら眺めている。外は21時過ぎとは思えない明るさだ。私はサッカーに全然興味がなくて「ねぇ、あのキーパーってもし…

ふいに視界が

コルドシュルシエルの下のバス停から反対側へ歩いていくと、細いハイキングの道がある。 看板の先に続く山道。「行ってみようよ」 とユークが言う。 「村の全景を見てみたい」 と目を輝かせている。どちらかと言うと私はあまり歩くのが得意ではないのだ。 「…

猫に話しかけたり

尋常じゃない親近感を感じて慌てて写真を撮ってもらう。この顔、夜中になったら絶対大笑いしたり猫に話しかけたりしていると思う。坂田靖子の漫画に出てきそう。

その村に暮らす人々

コルドシュルシエル。 アルビからのスクール(路線)バスを降りて左に少し歩いて行くと、この村の入口につく。二つの建物の間には石畳の急な坂道。天空の村がここから始まる。時計塔の下をくぐり、坂道を登る。 両隣にはおもちゃ屋さんや洋服店、お土産屋さん…

スクールバスに近い

朝、バス停にはたくさんの学生がいた。 この街にこんなに若い人たちがいっぱいいたのかと驚く。 みんな多分色々なところからバスに乗って来てここで友達と待ち合わせして学校へ行くのだろう。 私たちの今日の行き先は、コルドシュルシエル。天空の村とよばれ…

嘆きと感謝と

行った先の街に教会があると、ふらっと立ち寄る。 教会はみんな静かで冷たくて黴臭い。空気は信じられないほど古く、なのに清々しい。 どの街のどんな教会にも人々の長い長い祈りの声が満ちていて、私たちの耳にはもう聞きとることのできない音となって高い…

跳ねてみる

夜の少し手前がやってきた。小さなレストランで食事を終えて外に出ると、レンガ造りの建物がみんな夕焼け色に染まっていくところだった。最ももうとっくに20時を過ぎているのだから夕焼けというのはおかしな表現だけど。サントセシル大聖堂のそばの坂道を下…