まじろ帖

日々のこと。

フランス

エッフェルさん

私は東京タワーが好きだし、だからエッフェル塔ももちろん好きだ。雨の日や夜、真夏の午後や雪のちらつく日、好きな人と並んで一緒にもエッフェル塔を眺めた。上までのぼったことはずっと昔に一度しかないけれど、上階へのエスカレーターが斜めに動くのが楽…

頭ではわかっている

市場の端っこにはこんな扉がある。 重い扉だし、非常用通路の図みたいなのも貼ってあってなんだかよくわからないけれど、でも確かにこう書いてあるのだ。RESTAURANTSおぉ。それだけわかれば十分だ。de midiということはたぶん、正午から。 そして、市場で売…

誰と楽しく

トゥールーズの街の中には大きな屋内市場がある。中でも一番多いのはお肉屋さん。次に多いのが魚屋さん。それからチーズ屋さん。それ以外には普通のお惣菜のお店とかアジアン総菜のお店とか、朝から何人もの男の人たちががやがやしている立ち飲み屋さんとか…

書こう

旅行が終わると、必ずアルバムを作ることにしている。まだ一番最初のパリでの乗り継ぎ辺りなので、完成までここからどれだけ時間がかかるんだろう。ちなみに去年は同じような長さのフランスのアルバムを作るのに4ヶ月かかった。フランスの何もかもが今はま…

同じ分量のポテト

お腹がぺこぺこだと、こんなピザを一枚ぺろりといけてしまう。ユークは途中で無理だとあきらめかけたけれど、私の食べっぷりに「負けられない」と思ったらしい。夜までずっと「お腹いっぱい…」と言い続けていた。 でも今日のメインは、L'ENTRECOTEというレス…

あまりにも軽やかだ

広場に、鳩にとても好かれている人がいる。いい天気で、公園にはたくさんの人が集まっていた。サングラス越しにも、世界はあまりにも軽やかだ。眩しい。もうすぐこの旅も終わります。

オーナー

この売店の人の犬かな?メニューを書くところを後ろからじっと見ていて可愛かったのでぱちり。振り向かれてしまった。実はこの犬がこの売店のオーナーで、今日のメニューについての指示出し中なのかも。

外は

ホテルの下にあるアイリッシュパブに行く。壁の上の方に設置されたテレビで流れるサッカーの試合を、おじさんたちがのんびりビールを飲みながら眺めている。外は21時過ぎとは思えない明るさだ。私はサッカーに全然興味がなくて「ねぇ、あのキーパーってもし…

ふいに視界が

コルドシュルシエルの下のバス停から反対側へ歩いていくと、細いハイキングの道がある。 看板の先に続く山道。「行ってみようよ」 とユークが言う。 「村の全景を見てみたい」 と目を輝かせている。どちらかと言うと私はあまり歩くのが得意ではないのだ。 「…

猫に話しかけたり

尋常じゃない親近感を感じて慌てて写真を撮ってもらう。この顔、夜中になったら絶対大笑いしたり猫に話しかけたりしていると思う。坂田靖子の漫画に出てきそう。

その村に暮らす人々

コルドシュルシエル。 アルビからのスクール(路線)バスを降りて左に少し歩いて行くと、この村の入口につく。二つの建物の間には石畳の急な坂道。天空の村がここから始まる。時計塔の下をくぐり、坂道を登る。 両隣にはおもちゃ屋さんや洋服店、お土産屋さん…

スクールバスに近い

朝、バス停にはたくさんの学生がいた。 この街にこんなに若い人たちがいっぱいいたのかと驚く。 みんな多分色々なところからバスに乗って来てここで友達と待ち合わせして学校へ行くのだろう。 私たちの今日の行き先は、コルドシュルシエル。天空の村とよばれ…

嘆きと感謝と

行った先の街に教会があると、ふらっと立ち寄る。 教会はみんな静かで冷たくて黴臭い。空気は信じられないほど古く、なのに清々しい。 どの街のどんな教会にも人々の長い長い祈りの声が満ちていて、私たちの耳にはもう聞きとることのできない音となって高い…

跳ねてみる

夜の少し手前がやってきた。小さなレストランで食事を終えて外に出ると、レンガ造りの建物がみんな夕焼け色に染まっていくところだった。最ももうとっくに20時を過ぎているのだから夕焼けというのはおかしな表現だけど。サントセシル大聖堂のそばの坂道を下…

ぺたぺた

スーパーでニベアの隣にあったこのクリームが安かったので買ってみた。匂いはニベアと似た感じ。特に香りが強く残ることもなくよくのびてなじむ。シャワーの後、全身にぺたぺたとたっぷり使える。これはいいかも。

150周年

スーツケースをトゥールーズの駅のロッカーに預け、マタビオ駅から電車で一時間ほどのアルビという街へ。トゥールーズの駅のロッカーは、担当のおじさんがまったく英語を話さない人だったので、24時間以上荷物を預ける場合の追加料金について確認するのに…

元通り

熊とピーチのアイスクリーム。冷たくて甘いものを食べると色々なことのやり直しがきくような気がしてくる。力が湧いてくるみたいな感じ。コーンまで食べ終えてしまうと、残念ながら元通りなんだけど。

舌を噛みそうな名前

「とても大きな骨董市が出るから行ってみるといいわ」 と言われ、日曜の朝のバスに乗り、リルシュルラソルグという舌を噛みそうな名前の町に行く。町の真ん中を運河が流れる古くて小さな町だけど、日曜日になると運河沿いに所狭しと店が広げられて、大勢の観…

花粉症

日本を出るとき「花粉症の薬はいらないかな」と思い、持って来なかったのが悔やまれる。海外でくしゃみ鼻水、喉のイガイガとくればそれは風邪だとずっと思っていたし、実際私はよく風邪をひくので、風邪薬や頭痛薬、喉の薬などはたくさん持っていたのだけれ…

あるはずの

街の真ん中にぽんとメリーゴーランドがある。 缶ジュースを飲みながら(ユークはチェリーコーク。私はあればパナシェ。なければピーチアイスティー)眺めていると、小さい子どもたちはよく乗っている。大人はほとんど乗らない。子どものころ、私はあまりメリ…

フランスで考える彼ら

移動の友PAUL。大きい駅には大体近くにPAULがあるのでコーヒーとパンが買えて嬉しい。リンゴのパン、ショソンオポムが尋常じゃなくおいしかった。実が入っていないペースト状なんだけど、それが酸味があってちっとも甘ったるくなくて本当においしい。電車で…

安上がりで

前の日に買っておいたサンドイッチとヨーグルトの朝ごはん。レモンのヨーグルトが美味しくて好きだけど、冷蔵庫のある部屋に泊まっている時じゃないと買えなくて残念だ。アヴィニョンはキッチンのついている部屋にしたので、ビールもヨーグルトも冷やしてお…

成功しても失敗しても

広場にシャボン玉がたくさん飛んでいた。大きな網みたいなのを振っておじさんが作るシャボン玉は風に吹かれてかなり遠くまで飛んでいく。シャボン玉が出来上がるたびに子どもたちがものすごく嬉しそうに追いかけて行き、つついて割ろうとして成功しても失敗…

放置

戦いや川の氾濫のせいで何度も壊れた橋を「もうやんなっちゃったー」と数百年そのまま放置している街、アビニョン。天気が良いので中州まで散歩した。犬禁止の看板が出ているけどそこら中、犬だらけ。 みんなお行儀もいいのでリードをつけていない子も多い。…

再現

とても美味しかったので、日本に帰ったら真似して絶対作ってみよう!と思いつつあっという間に一年が過ぎて、結局作らずじまいだったZINCサラダをまた食べる。チキン、ベーコン、トマト、アボカド、チーズ、葉っぱとポーチドエッグ。 本当は鴨肉も入っている…

音や匂いや人々の生活を

マルシェのはじっこでにこにこしたおじさんのお店を見ていたら、小さなハリネズミを発見した。ちょっと前かがみな感じが可愛い。 みんな少しずつ色が違うので、一匹を選ぶのに時間がかかった。 ホテルのすぐそばに古い教会があり、夜の散歩のあとユークはこ…

バターナイフ

白水堂のプードルみたいなメレンゲをお菓子屋さんで見つける。 休日でお店はほとんど閉まっていたけれど、PAULが開いていたので朝ごはんはパンオショコラとカフェオレで簡単に済ませた。広場のマルシェで、柄の部分をオリーブの木から作ったというバターナイ…

広場

夜になると広場の活気がぐんと増す。美味しそうな料理が運ばれてきてビールやワインもどんどん飲んで、みんな楽しそうに話をしている。広場の角で誰かが弾くアコーディオンやギターの音がゆったりと響いている。明日はどこに行こうか、と言いながらユークと…

鴨は、木の

散歩していたら鳩を集めているおじさんがいた。 木でできたモビールのようなものを売っていて、その横でパンくずか何かをささっと撒いては熱心に鳩を集めている。モビールは、カモメとかニルスみたいな男の子が乗っているのとかいろいろ種類があって紐をひく…

ダニエーレのラザニア

ダニエーレの顔は知らない。 ダニエーレは、あるイタリアンレストランの厨房にいる人だ。去年も一度ここにお昼ご飯を食べに来た。 ランチの時間で、店内もテラス席もとても混んでいた。 ウェイターたちはみんな陽気で「ボンジョルノ!」「プレーゴ!」と叫び…